血糖値が高いとどうなる?
血糖値が高いとどうなる?
血糖値が高くなると、のどが渇いたり尿の量が増えたりなど、徐々に自覚症状が出始めます。
また、血糖値の数値でも体の変化が分かってきます。
★糖尿病の自覚症状 今一度チェックしてみましょう。
✅喉が渇く
✅水分をたくさん飲む
✅尿の量が多い
✅体重が減る
✅手足のむくみ、しびれ
✅目がかすむ
✅すぐお腹がすく
✅疲れやすい、体がだるい
✅傷が治りにくい
このように、糖尿病は基本的に無症状で進行していくため、自覚症状が出ているときにはすでに合併症を引き起こしている可能性があります。
そのため、自覚症状にチェックが入った方、健康診断等で高血糖を指摘されたら早めの改善が重要となります。
中でもよく見られるもので、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害があり、三大合併症とも呼ばれています。
糖尿病性腎症
腎臓にある細い血管が壊れ、老廃物をろ過することができず、むくんだり尿に出ないはずのたんぱく質が出るようになります。
さらに症状が進行すると、腎臓の機能が失われてしまい、最終的には人工透析を余儀なくされることも。
人工透析になる最も多い原因は、糖尿病性腎症と言われています。
糖尿病発症後10~15年以上経過してから発症することが多いといわれています。
網膜症
目の中の血管が傷つき、悪化すると視力の低下や失明を招いてしまうことも。
糖尿病患者の約40%で発症しており、診断されてから数年~10年くらいで発症するといわれています。
糖尿病性網膜症が原因で年間約3,000人が失明しているそう。
かなり進行しても症状がない場合もあるため、まだ見えるからという自己判断は危険です。
糖尿病と診断されたら、直ちに眼底検査を受ける必要があります。
糖尿病性神経障害
最も頻度が高く、他の合併症より比較的早くから現れ始めます。
高血糖が長く続くことで、主に末梢神経(運動神経、感覚神経、自律神経)に障害が起こります。
両手足の末端のしびれや感覚麻痺(冷えや痛みなどの知覚障害)のほかに、立ちくらみ、便秘、下痢といった全身に及ぶ症状も現れます。
心筋梗塞
冠動脈(心臓に酸素や栄養を運ぶ血管)が詰まって血流が悪くなり、心筋の一部が壊死してしまいます。
突然の締め付けられるような胸の痛み(主に胸の中央部~胸全体)や胸部の圧迫感が代表的な症状です。
狭心症と症状は似ていますが、安静にしても症状が治まらず、心臓の動きが止まってしまうところが狭心症との違いです。
脳梗塞
脳血管の血流が途絶えることで脳細胞に酸素や栄養が運ばれなくなり、脳細胞の一部の機能が失われてしまいます。
半身が麻痺を起こす「片麻痺」をはじめ、ろれつが回らない、めまい、意識障害など様々な症状が突然出現し、最悪の場合後遺症が残ることも。
脳梗塞も突然発症し、数分から数時間で急速に症状が進みます。
また、糖尿病は動脈硬化を進行させる原因のひとつでもあり、高血糖の程度が軽い境界型糖尿病(糖尿病予備軍)でもリスクが増えてしまいます。
糖尿病を発症している方は、高血糖により血管が障害されるため動脈硬化が進みやすく、重篤な病気へと発展しやすいのです。
その他にも、認知症や歯周病にもなりやすいと言われています。
糖尿病は自覚症状がないことから、様々な合併症を引き起こしやすい病気であるため、放置は絶対にNG!
早めの対策と改善があなたの将来を明るくします。