血糖値スパイクとは?
血糖値スパイクとは?
食前・食後など生活を通して変動する血糖値。
通常はこの変動の波がゆるやかですが、食後の血糖値が急上昇と急降下を起こす状態を血糖値スパイクと呼びます。
こちらも健康診断では見つけられないため、気づかないことが多く、健康な方でも注意が必要になります。
さらに、最新の調査では、1,400万人以上の日本人に血糖値スパイクの現象が起こっている可能性があるとの結果が出ています。
※引用:糖尿病ネットワーク https://dm-net.co.jp/trend/oshiete/001.php
血糖値スパイクが起こる要因
血糖値スパイクは、インスリンの分泌が大きく影響しています。
インスリンを分泌する能力が衰えたりすることで、分泌量が減ったり、分泌するタイミングが遅くなると、細胞がブドウ糖を取り込むことができず、血糖値の急上昇を招きます。
さらに、急上昇した血糖値を抑えるために、後からインスリンが大量に出てしまうと、今度は血糖値の急降下を招きます。
こうした血糖値の乱高下が血管にダメージを与えてしまい、動脈硬化を引き起こしやすくなると考えられているのです。
★血糖値スパイクを起こしやすい人の特徴
✅炭水化物中心の食事をたくさん食べる
✅食べる速度が速い
✅運動不足
✅家族に肥満や糖尿病の人がいる
血糖値スパイクを起こさないためには?
①糖質の摂りすぎ、食事の順番に気を付ける
パンやご飯、甘いお菓子などを食べ過ぎると、血液中のブドウ糖が増え、細胞にうまく取り込めなくなります。
その結果、急激な血糖値の上昇につながります。
また、糖質を食べる際は、食物繊維を多く含んでいる野菜から先に食べましょう。
食物繊維を先に摂ることで、糖質の吸収をおだやかにしてくれます。
食物繊維を多く含むサプリメントを活用するのもおすすめです。
②朝食をしっかり食べる
朝時間がなくて食べられない、できるだけ長く寝たいから朝食は食べない、という方も多いのではないでしょうか?
ですが、朝食を食べずにいると低血糖状態が長く続いてしまい、その後の食事で血糖値が急上昇しやすくなるのです。
そして、血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌され、急激に血糖値が下がっていきます。
朝食を抜くことで血糖値の乱高下が起きやすくなるため、朝食は重要な食事なのです。
1日3食規則正しく食べて血糖値スパイクを防ぎましょう。
③運動の習慣を身につける
血液中のブドウ糖は筋肉にも蓄積されていきます。
また、筋肉はブドウ糖をエネルギーとして消費するため、血糖値の変動をゆるやかにする効果が期待できるのです。
無理な運動をするのではなく、1日10分だけでも体を動かしたり、普段から階段を使うことでも変わってきます。