血糖値とは?
血糖値とは?
血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことであり、食事に含まれる糖質が大きく影響しています。
血糖値が基準値よりも高いと「高血糖」となり、健康診断などで指摘を受け、対策が必要になってきます。
一方で、血糖値が基準値よりも低いと「低血糖」となり、ふるえや動悸、意識障害を引き起こすことも。
血糖値は高すぎても低すぎても体に大きく影響が及ぶため、注意が必要です。
なぜ血糖値は上がるの?
食べ物に含まれている糖質が血液中に入り込むことで、血糖値が上がる仕組みになっています。
▼さらに詳しく▼
食事で摂った糖質は血液中に入り込むことで血糖値は上昇していきます。
小腸で消化しやすいように単糖類に分解され、吸収されていきます。そして分解された糖は血液中を流れ、全身へ運ばれます。
これが身体のエネルギー源となり、エネルギーとして使用されなかったブドウ糖はグリコーゲンや脂肪となって貯蔵されていきます。
血糖値が上がるとインスリンが作用して、高くなりすぎないように調整されます。
そして、血糖値が低くなっていくと、貯蔵していたグリコーゲンが少しずつ血液中に放出されて、一定の血糖値が保たれるようになります。
インスリンとは?
インスリンとは、血液中に溜め込んでしまった糖を、血液中から細胞に運び出してくれる役割を持つホルモンです。
膵臓にあるランゲルハンス島のβ細胞から分泌され、血糖値を正常に保つためにとても重要になります。
健康な人は、食事で血糖値が上昇していても、インスリンが作用することで約2時間後には正常値に戻るようコントロールされています。
しかし、高血糖の方はインスリンの分泌が少なかったり、インスリンの反応が悪かったりなどで食後2時間以上経過しても、血糖値が下がらない状態が続いてしまいます。
さらに、血糖値が高い状態が続く(糖尿病を発症する)と、インスリンを分泌する膵臓が疲れてしまい、インスリンが分泌されにくくなってしまうのです。
★高血糖を引き起こす要因
- 食べ過ぎ、飲みすぎ
- 肥満
- 運動不足
- ストレス
- 遺伝的な要因
- 病気によるもの
→これらが要因でインスリンの働きが悪くなったり、インスリンの分泌が減る、血液中にブドウ糖が多く供給されてしまいます。
糖尿病とは?
血糖値が高い状態が慢性的に続くことが糖尿病です。
様々な原因でインスリンの働きや分泌が悪くなってしまうことで、血糖値が高くなり、糖尿病へとつながっていきます。
私たちの体は、インスリンの力によってブドウ糖を細胞内に取り込みエネルギーとして使うことで、血糖値は正常値に戻っていきます。
しかし、糖尿病になってしまうと、何らかの要因でインスリンがうまく働かなくなったり、分泌されなかったりと、細胞内にブドウ糖を取り込めない=エネルギーとして使用できないため、血液中に糖があふれて高血糖状態が続いてしまいます。
そして、高血糖状態が続くと、全身の血管が傷つけられ、様々な合併症を招きます。