糖対策サプリの選び方①
糖の吸収を抑える力
食事で摂った糖質は、消化酵素により分解され、小腸の腸壁から吸収されます。
そして、分解された糖は血液中を流れ、全身へ運ばれていきます。
このように糖が血液中を流れることで血糖値が上がる仕組みになっています。
そのため、糖の吸収を抑える成分が入っているサプリメント選びましょう。
糖の吸収を抑える成分として有名なのは、食物繊維です。
食物繊維は、便秘予防以外にも、糖を包み込んで体の外へ排出する働きや、吸収速度を遅くする働きがあり、血糖値の上昇を抑えてくれます。
しかし、近年は摂取量も減少傾向にあり、常に不足している状態なんだとか。
食事だけで摂取するのは難しいため、食物繊維が含まれているサプリメントを選ぶことで、不足分を補えて血糖値対策もできるのです。
食物繊維の中でも血糖値に効果のある成分といえば「イヌリン」と「難消化性デキストリン」です。
イヌリン
イヌリンとは、菊芋などに含まれる水溶性食物繊維の一種。
人間では消化する酵素がなく、水分を含むとゲル状になるという特徴を活かして、効果を発揮してくれます。
小腸に入ってきた糖をゲル状になったイヌリンで包み込み、吸収させることなく体外に排出します。
余分な糖質の吸収が減ることで、食後の血糖値の上昇を抑えてくれるのです。
しかも、イヌリンは善玉菌のエサになるので、腸を健康に保つためにも役立つといわれています。
菊芋を毎日食べ続けるのは大変なので、サプリメントでイヌリンをしっかり補いたいですね。
難消化性デキストリン
難消化性デキストリンとは、とうもろこしなどのでんぷんから作られた食物繊維で、特定保健用食品(トクホ)の成分としても注目されています。
日本人の食生活が欧米化し、食物繊維の役割が重視されるようになったため、不足しがちな食物繊維を補う目的で作られた、という背景があるそうです。
難消化性デキストリンは、糖の吸収スピードを遅らせる働きがあることで、食後の血糖値の上昇をおだやかにしてくれます。
どちらにも共通しているのは食物繊維ということです。
食事では不足しやすい成分だからこそサプリメントで補うことが大切になります。
イヌリンや難消化性デキストリンなどが配合されたサプリメントを選びましょう。