血糖値とHbA1cの違いは?
「血糖値」と「HbA1c」の違いは、どれくらいの期間を対象として血糖状態を測定しているかがポイントになります。
血糖値
血糖値は食事の糖質などが消化吸収され、ブドウ糖となり血液に入っていきます。
このため血糖値は食事をした後高くなり、しばらく食事をしなければ下がるため、安定していません。
血糖値は常に変化しており、食事をしたり運動でエネルギーを消費することなどで大きく変動します。
血糖値を測定する時間によって、その測定値が大きく変わることが特徴です。
このような特徴があるため、血糖値の測定には空腹時血糖値や随時血糖値など複数の検査値があります。
HbA1c
HbA1cは、採血時からさかのぼって過去1〜2ヵ月間の平均的な血糖の状態を反映する値であるため、直近の食事や運動の影響を受けません。
比較的長い期間の血糖値を反映しているので、血液検査直前に食べても、HbA1cはあまり変化はありません。
HbA1cを調べることで、この1〜2ヶ月間の血糖値の推移・状態、つまり食生活・生活習慣やお薬、サプリメントの効果を評価することができます。