隠れ高血糖…大丈夫?
隠れ高血糖…大丈夫?
日本人の5人に1人が高血糖といわれています。皆さんも気づかないうちに「隠れ高血糖」になっているかもしれません。
厚生労働省の国民健康・栄養調査結果(2012年)では、糖尿病が強く疑われる人数は、950万人で過去最多です。また、糖尿病予備軍といわれる人数は1,100万人で、合計2,050万人にも及びます。
隠れ高血糖とは、空腹時血糖値が正常であっても、食後血糖値が高い人を指します。
食後が高血糖であるにも関わらず、健康診断などでは空腹時の血糖値しか測定しておらず、自分自身の食後血糖値が高い「隠れ高血糖」であるということに気づいていないのです。
隠れ高血糖は、なかなか見つかりにくいものです。定期的に健康診断を受けていても、基本的に健康診断の当日は、朝食を食べないはずです。
ということは、健康診断で測定される血糖値は、空腹時血糖値なのです。
食後の血糖値というのは、誰でも上昇するものです。しかし、隠れ高血糖の人は、インスリンが少ない、もしくはインスリンが弱いことが原因で、正常に糖を運び出すことができないため、糖尿病の人と同じレベルで食後血糖値が上昇してしまいます。
空腹時血糖値が高ければ、健康診断の血糖値測定で見つかり、生活習慣の見直しや治療等の指導が行われるかと思います。
しかし、隠れ高血糖の場合は、食後の2~3時間は高血糖であっても、空腹時には正常値まで下がるので、糖尿病の診断から漏れてしまうというケースが多いようです。
では、どのようにして隠れ高血糖に気付けばよいのでしょうか?
高血糖の方によく起こる症状が、自分に起こっていないかをチェックしてみることが大切です。
- 疲れやすい
- 喉が渇きやすい
- 食べているのに痩せてきた
- 手足の先が冷える
- 食後の眠気が強い
- 便秘または下痢が続く
いかがでしょうか?心当たりが多ければ、隠れ高血糖の可能性があるので要注意です。