血糖値を下げる方法④

サプリメントで栄養を補う

血糖値を下げる方法として、有酸素運動をおこなうこと・バランスの良い食事を摂ること・しっかり睡眠をとることを紹介しました。もちろん、これら３つが血糖値を下げるための基本です。
しかし、有酸素運動・食事・睡眠を常に完璧にすることは容易なことではありません。
これら３つの方法を基本としつつ、栄養のサポートとして、サプリメントを飲用することをオススメします。

食事に気を遣っていても、糖分を全く摂らないというわけにはいきません。食事に含まれる余分な糖分を血液中に溜め込まないための成分をサプリメントで補いたいのです。

食物繊維を摂ることが大切

食事の摂り方として、食物繊維から先に食べると糖質の吸収をゆるやかにするといわれています。食事の前に毎回食物繊維をたっぷり摂るのは大変ですよね。
そんな時にサプリメントで食物繊維を補いたいのです。
食物繊維の中でも、粘度が高いネバネバの成分「水溶性食物繊維」が有効です。粘度が高いので、食事で摂った余分な糖分を包み込んで吸収をゆるやかにしてくれます。
水溶性食物繊維の種類はたくさんありますが、その中でも代表的なものが「イヌリン」と「難消化性デキストリン」です。
「イヌリン」とは菊芋に多く含まれることで有名な水溶性食物繊維です。ごぼうなどにも含まれています。
「難消化性デキストリン」とはでんぷんから作られた水溶性食物繊維です。略して「難デキ」とも呼ばれることも多いです。

インスリンの力が大切

また、血液中に溜まった糖分を外に運び出すための成分もサプリメントで補いたい成分です。血液中に溜まった糖分を外に運び出す働きは、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるホルモン「インスリン」が担っています。
インスリンによって糖分が血液中から運び出されるのですが、糖分を摂りすぎてインスリンが働きすぎると、インスリンが疲れてしまいます。そこで、インスリンを元気にするための成分を補いたいのです。
インスリンを元気にすることで知られている成分が「イソアリイン」と「ピニトール」です。
「イソアリイン」とは、玉ねぎに含まれている辛味成分です。
「ピニトール」とは、大豆やアイスプラントに含まれている成分です。

また、腸内環境を整えることも血糖値対策には大切なことです。腸内フローラが乱れると血糖値のバランスも乱れてしまうといわれています。
乳酸菌などを補って、腸内環境もきれいにしておきたいです。

糖の分解を止めることが大切

また、食事で摂った糖分を分解させないための成分もサプリメントで補いたいです。二糖類は、そのままでは吸収されません。二糖類が単糖類に分解されて吸収されます。
二糖類の分解を止めることで知られている成分が「サラシノール」や「コタラノール」、「1-デオキシノジリマイシン」です。
「サラシノール」と「コタラノール」は、「サラシア」というハーブに含まれている成分です。
「1-デオキシノジリマイシン」は、「桑葉」というハーブに含まれている成分です。

有酸素運動・食事・睡眠に気を配りながら、サプリメントで必要な栄養素をしっかり補うことが、血糖値を下げるために一番大切なことかもしれません。