血糖値を下げる方法③
しっかり睡眠をとる
血糖値だけではなく、質の良い睡眠というのは、人間の身体が健康であるために、とても大切なことです。
しっかりと睡眠をとらないと、疲労や慢性的な眠気、集中力の低下、肥満、早老、糖尿病などの病気のリスクを高めてしまうといわれています。
睡眠不足が続くと、血糖値を上げるホルモンが分泌されます。
また、血糖値を抑えるために大切なインスリンの働きが悪くなるホルモンも分泌されてしまいます。その結果、高血糖値になってしまうのです。
また、睡眠不足が続くことは、ストレスの原因になります。ストレスも、血糖値を上げるホルモンや、インスリンの働きが悪くなるホルモンを分泌する原因です。
さらに、睡眠不足は食欲を抑えるホルモンを減少させ、食欲を増進するホルモンを増加させてしまいます。
その結果、暴飲暴食をするなどし、肥満になりやすくなってしまいます。肥満も高血糖値の原因です。
睡眠の重要性は理解していただけたと思います。では、しっかりと睡眠をとるうえで、どのようなことを意識すればいいのでしょうか?
理想的な睡眠時間は、6~8時間といわれています。しかし、8時間寝たとしても、浅い眠りであっては、良い睡眠とはいえません。
質の良い睡眠をとるために、まず心がけたいのは、規則正しい生活です。
早寝早起きを心がけ、できるだけ毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるようにしましょう。そうすると、体に生活リズムができ、寝るべき時間に自然と眠くなってくるはずです。
また、寝る前に熱いお風呂に浸からないようにしましょう。身体の芯の部分の温度が下がると、自然と眠くなります。
就寝前は、ぬるめのお湯(38度~40度)にゆっくりと浸かって、身体の芯から温まりましょう。入浴後時間が経てば、身体の芯の部分の温度が下がり始めて寝つきが良くなります。
また、就寝前に明るい画面を見ることも避けましょう。
パソコンやテレビ、スマートフォンなどの明るい画面を見ていると、脳が活発に動き、目が冴えてしまいます。特に最近は、寝る直前までスマートフォンを操作している人が多いようです。就寝1時間前からは使用を控えましょう。
また、就寝直前の食事は避けましょう。
胃腸が活発に動いていると、深い眠りに入りにくいです。食事は就寝の3時間前までに済ませることをおすすめします。
これらのことに気を付けて、しっかりと“質の良い睡眠”をとりましょう。